登場人物

<紀野耕也(きのこうや)>
本作の主人公。
鷹泉高校2年、やや達観している部分はあるがいたって普通の男子高生。
交友関係は比較的広く浅くの傾向があるため、確かな友人と言えるのは戸羽良司、雨宮真一の二人くらいである。
2年前以前の記憶を失っている(あくまで記憶のため、日常生活にはそれほど不自由は感じていない)。
記憶を取り戻すため、毎日を前向きに生きている。

日加賀綾
<日加賀綾(ひかがあや)>
鷹泉高校1年。新聞部所属の快活な女子生徒。
図書室火災の際、紀野耕也に助けられて以来交友を持つ。
容姿は美人に分類されるが、本人はあまり意識をしていない。
そのため、やや大人びた容姿でありながらも、言動は学生特有の明るさに満ちている。
交友関係は広く、友人も多い。
最近の悩みは大学生の兄と親友が急接近していること。

神乃ひかり <神乃ひかり(かみのひかり)>
第2章から登場。
鷹泉高校2年で紀野耕也の幼馴染。
父親の仕事の都合で鷹泉の町を離れていたが、この夏数年ぶりに戻ってきた。
外国に居たため一応は帰国子女である。
幼い頃、日本人離れした容姿のためいじめられているところを、耕也に助けられる。
彼女の趣味でもある漫画は耕也の影響である。
現在も耕也のことを一途に想い続けている。
実は耕也以外の人間にはあまり興味を抱いていない。

<戸羽良司(とばりょうじ)>
鷹泉高校2年。
紀野耕也の一番の友人にして、学校一の秀才とも言われる男子生徒。
そのわりには、地味に学校生活を送っている。
ごく稀に行われる発明は往々にして使い道のないものばかりだが、何かを作り出すことに喜びを覚えているため、実用性は二の次となる。
耕也以上に達観した考え方を持つため、時には非情に見えることもある。
その実、火災に巻き込まれた耕也をさりげなくいたわるなど、優しい面も持つ。
最近、新聞部の部室には良司の私物が徐々に増えていっている。

<雨宮真一(あまみやしんいち)>
鷹泉高校2年、雨宮古織の双子の弟。
二卵性双生児のため古織とは容姿が異なっているが、何となく双子であることを思わせる容姿でもある。
幼い頃から正義の味方に憧れていたため、現在も己の信念に基づいた正義を貫いている。
人前では古織を邪険に扱うが、心中では古織のことを誰よりも大切にしている。
ややシスコンぎみなのかもしれない。

<雨宮古織(あまみやこおり)>
鷹泉高校2年、雨宮真一の双子の姉。
耕也たちとはクラスが違う。
明るく朗らかな性格のため、日加賀綾同様友人は多い。
お調子者を思わせる言動が多く、ムードメーカーになることもしばしば。
密かに彼女のことを思っている男子生徒はそれなりにいるのだが、恋愛方面にはあまり興味がない様子。
残念ながらブラコンではない。

その他の登場人物

<日加賀京斗(ひかがきょうと)>
日加賀綾の兄。大学2年。
元鷹泉高校の新聞部部員。
綾からは地味な兄だと密かに思われているが、本人は気づいていない。
綾の友人Aに日夜プロポーズされ、満更でもない様子。

<綾の友人A>
鷹泉一の富豪である千里家の娘で鷹泉高校1年。
綾の同級生で親友と呼べる友人。
何事にもドライな性格だが、こと恋愛ごとになると話は別のようで日加賀京斗に日々アタックを繰り返している。
そんなわけで綾の姉になることが夢。

<綾の友人B>
一人称が自分の名前な鷹泉高校1年。
彼氏が居て、卒業後結婚することを約束している。
いわゆるバカップルなのだが、綾からは羨望のまなざしで見られている。
様々な服を着るのが密かな趣味のため、私服の数がすごいことになっている。
この頃はまださん付けではないようだ。